日本人の死因の約70パーセントが生活習慣病だとご存じですか?
こうした話を耳にするたびに思います。癌細胞が体でいたずらを始めたり、動脈硬化が起こりかけた時、体の内側で起こっている事を全て映してくれる「魔法の鏡」があればすぐに手を打つことができるのに…と。
現実にはそんな「鏡」は夢でしかありません。しかし、その夢に近づけることは出来ると考えています。その為の方法は、私たち自身の中にあります。そう、「自分の体を知る」ことなのです。「体を知る力を育てる」ことが、「鏡」を手に入れる出発点なのです。
いやいや、ちょっと待って。健康診断を受けているから自分の体はよく知ってるよ。
こんな声が聞こえてきそうです。しかし、ここで言う「体を知る」ことは、健康診断の数値を知っている事と根本的に違います。
では、ひとつ試してみてください。
リラックスして仰向けになり、全身の力を抜くことはできますか?
あらためて聞かれると、力が抜けていないことに気がつくのではないでしょうか。体の力を抜く=「全身を緩める」ことに難しさを感じるなら、それだけ私たちは自分の体を知らない状態なのです。
健康診断の数値ではなく、一番身近な情報源である自分の体と向き合い、体が発している声に耳を傾けることこそ、「自分の体を知ること」、「魔法の鏡」を手に入れる一歩ではないでしょうか。