どんな体操も運動も、体を動かせば血流(血液の流れ)がよくなるのは当たり前。
生命の貯蓄体操だけが特別ではないですが、
私たちは、ちょっと違った観点で、この血流を良くすることを考えています。
例えば、血流を良くする運動としてよく取り上げられる「有酸素運動」。
多くの有酸素運動は、ある程度「心拍数を増やすこと」によって、血流を良くし、心肺機能を強化する運動だと言われています。
一方、私たちは、なるべく「心拍数を増やさず」血流を良くすることにポイントを置き、「筋肉と毛細血管」に注目しています。
正常(しなやか)な筋肉は毛細血管を押さえつけることなく、血流の良い状態を保ちます。しかし、凝りや緊張のある筋肉では、その中の毛細血管は硬い筋肉に圧迫されて血流が悪くなってしまいます。それをゆるめてほぐすことにより、圧迫されている毛細血管を開けば、血液は流れだすことで血流が良くなるという考えなのです。
この「毛細血管の血流」に心臓はほとんど関係していません。どんなに心臓のポンプが血液を送り込んでも、それだけでは毛細血管まで血流を良くすることはなかなか難しいのです。
ですから、私たちは「丹田呼吸法」と「身体をゆるめる体操」で筋肉をゆるめ、毛細血管の血流を良くすることを目指しています。
つなぎ合わせて一本の管にすると、地球2周半分あると言われている血管(動脈・静脈・毛細血管)の中で、約9割を占めるのが髪の毛よりも細い毛細血管です。
その毛細血管は、動脈と静脈を繋いで「組織と物質のやりとり」をする役割を持ち、
筋肉・骨・内臓・皮膚等、体のありとあらゆる細胞に栄養と酸素を送ったり、二酸化炭素や老廃物の回収を行うなど様々な役割を担っています。
体の9割を占める毛細血管の血流こそ健康にとって大事と考えている「生命の貯蓄体操」
まずは丹田呼吸法から始めてみませんか。